ミシン踏みのBallad

自動車内装張替シート製作レストアなどに関する様々な事を綴っていきます

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バイクシート製作パターン取りの方法

シートのウレタン製作に次いで重要なのが表皮のパターン出し。

実際のところ製作時間中一番時間がかかるのがウレタンの製作と

パターン出しです。本番の表皮を縫う時間なんてものの数十分。ほとんどの時間が

料理でいうところの下ごしらえに当たります。

パターンの取り方は多種多様

僕もこの仕事を始めた当初は何を使ってパターンを取っていいかわからず

色々なものを試してました。

新聞紙だったり、ウレタンのラインが見えるからとサランラップを

使ってみたこともありましたが上手く行かず。。。

結局本番に使うものと同じ合皮でパターンを取ってましたが

ここ数年多く使うのは画像の物です。

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透明のビニールシート。厚みは1mmとか薄いやつでOKです。

大体の縫製パターンはこれで取れますが一部このシートを使っても上手くとれない

形の物もあります。

というのもこのビニールシート、縦にも横にも全く伸縮性がありません。

なので曲面がキツイ形はシートの形に上手く追従しないので本来取るべきパターンが

上手くとれないんです。このシートでいうとあまり写っていないですが

シート一番後ろのマチの部分。丸っこくて末広がりの形なのでビニールシートは

上手くピタッとしてくれません。

こういった場所のパターン取りにはやはり本番で使う生地と同じか収縮性の

ある生地で取るのがベストです。本番と同じくらいのテンションでシートウレタンに

密着させてパターンを取ります。

ウレタンへの固定は写真だとわかりにくいですがマチ針でウレタンに固定してしまうのがお勧めです。

形無い部分に形を作る難しさ

パターンを取っていて思うのは形無い部分に形を作る難しさ、です。

バイクのシートにしろ車のシートにしろ表皮というのはシートウレタンにビタッと

密着してなければなりません。大きすぎればガバガバでシワが取り切れなかったり

また小さすぎてはもともこもないです。

実際は程よくウレタンを締め付ける若干小さめのサイズ感が理想。

という事は実際のウレタンのサイズよりも若干小さいものを縫い上げないと

フィットはしないという事です。

このサイズ感は使う素材でも変わってきますしウレタンの硬さでも変わってきます。

失敗をしないためにはとにかく仮に合わせてみる、それしかないです。

いまだに不安に思ったときは、仮縫い仮合わせを必ずしています。

めんどくさがらずに手間をかけるのが結果的に最短で

綺麗な仕上がりになる秘訣かもしれません☆

 

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