以前製作したアルファロメオ1750GTVのフロントと
リアのシートです。
元色は黒だったんですが明るめの茶色が良いとのご希望で
キャメル色のビニールレザーを選んで、センターのバスケット柄も
雰囲気が似たものを使って張替を行いました。
こちらがリアシートの座面。
アルファロメオはリアシートも中央部分が落ちくぼんだ
バケット形状の物が多いですね。
こちらがリアの背もたれです
このシートはセンター部分のタックロールがちょっと変わった作りをしていて
オリジナルの表皮を元に再現しましたがなかなかに難しかったです。
共縫いするタイプと後から入れるタイプ
実はタックロールには表側からウレタンと一緒に共縫いして
縫い込んでしまうタイプと、ステッチを縫ったあとに後からタックロールの
中身を差し込んでいくタイプがあります。
タックロールの山谷が浅い場合は共縫いするケースが多いですが、山谷の
高低差をつけてモコモコ感をきつくする場合は後から差し込む場合が多いです。
詳しい作り方はまた別の記事でご紹介しますが、このアルファロメオは
中身を後から差し込むタイプでした。
あとから差し込んで作っているタックロールが一番多いのがメルセデスベンツ。
かなりウネがモコモコして且つ固めなので独特の雰囲気を持っています。
作業にかかる前には元の表皮から同じタックロールの間隔になる様に採寸して
いくつかサンプルを作ってから施行します。使っている素材が当時の物とは
違うので、同じピッチで作ってみても出来上がるとサイズも
見た雰囲気も結構違う。。。というのはよくあります。
レストア作業の際は気を付けたいポイントです☆
タックロールの縫い方はこちらの
記事をチェックしてください↓