ポルシェ924の純正シート張替です。
センターに使ったオレンジと水色のチェックの生地は純正で当時あったチェックの
ファブリックに雰囲気の似たものを探して使いました。
いつもあるものではないのでタイミングが良かったです。生地の厚みは
純正以上でとても良い雰囲気になりました。
ポルシェは生地選びが重要
空冷の911から993辺りまでヘッドレスト一体型のポルシェ純正シートは、
微妙に形を変えつつほぼこの形状で作られていますが生地の選択を間違えると
綺麗に張れない形をしています。
センターのファブリック部分とヘッドレストの縫製ヶ所などはその筆頭で、
柔らかすぎる伸びる生地だと上手く行きません。
あとは背もたれのサイドサポート下側のあたりも曲線が綺麗にいかない箇所です。
ポルシェ純正生地はとてもしっかりと厚みのある生地で腰があるので
こういった形状を上手く張るようにできています。
特殊な加工をすれば生地の選択肢は増えます
では純正生地でないと綺麗に出来ないかというとそうではなく、特殊な加工を
施した生地を使えば画像の様に綺麗に仕上がります。
純正生地に比べると一般的に出回っている生地には腰が足りないので、
それを補うために生地の裏に3mm厚くらいのウレタンを貼ります。
そうする事で生地の余計なよれが無くなり、適度に張りも出るので
とても張りやすくなり仕上がりが綺麗になります。
RECAROなどのセミバケット、フルバケットも同じ加工をした生地を使うと
綺麗に仕上がりやすくなるので参考にしてみてください。
タックロールの縫製方法については
こちらの記事をどうぞ↓